On the way always

日々の記録と、思うこと徒然。自分のために綴ってます。

ごちゃまぜのでこぼこで、最高に美しい。

 

2019年3月19日。

すず、小学校を卒業する。 

 

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Photo by Chiaki Toyozumi 
 

まず面白かったのが、すずさん、一年を通してほぼ 完封の不登校なのに、卒業式に出る気満々だったこと。

 

あとは全然登校していなくても、好きなクラブ活動の日には登校していたり、「絵で、学校に爪痕を残す」という謎の目標もあったりして、それも見事に達成していたり。(クラスでつくる社会科の冊子の表紙を描いた)

 

 

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学校が嫌いになったわけじゃない。

行きたい時だけ、行く。

ほんとうに、「積極的不登校」だったんだなと感心した。

 

 

 

次に面白いなと思ったのが、卒業式当日の参列者。

血縁関係の有無関係なく、合計6名。

 

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会場に向かう六人。私が卒業式 開始時間を間違えていて、体育館に我々が入ったすぐ後に来賓が入場してきてひやっとした。笑

 

 

不登校の子の卒業式に、いったい何人の大人が参列してんだ、ってとこ。

しかも専属のカメラマン・ちーちゃんまでいる。

 

 

不登校だよね?

めっちゃ気合い入ってね?笑

 

 

って、私でも突っ込みたくなる。

 

不登校 = 心配すべき事象」と捉えられがちな世の中で、ひとりの子どもの人生の節目に、周りの大人たちがこんなに大勢で盛り上がっていたら、何を心配したらいいのかよくわからなくなる気がする。

 

 

参列者全員の共通点は、かつてすずと一時でも暮らしたことがあるということだった。

 

シングル家庭なのに、ほんとうにたくさんの大人たちと密に接しながら、これまで暮らしてきたんだなあ…と。

改めて目視確認できてしまって。すごいな、ありがたいな、、、としみじみした。

 

普通に暮らしていれば、子どもたちが日常的に会える大人なんて、親か先生かといったところ。

「ほんとうにいろんな大人がいて、いろんな生き方があるんだな」

って、子どもたちが肌で感じ取って成長してくれていたらいいなと思う。

 

親が言うことが全てじゃない。先生の言うことだけが正解じゃない。

たくさんの大人がいて、それぞれが、自分の考えを持って生きているということ。

自分の生き方は、無数にある選択肢から、自分が決めていいんだってこと。

 

 

 

 

すずの卒業式があるというと、即「参列したい」と話してくれた豊田さんは、言うなれば私のパートナー的存在だ。

 

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いつもうさと服&坊主なので、お坊さんに間違えられる豊田氏。「スーツ持ってんだ。わろwww」って、卒業式の朝みずきに爆笑されてました。

 

 

実は、彼と一緒に暮らすようになってからもう一年がすぎるのだけど、以前は喧嘩がほんとうに多かった。

 

争いが生まれるたび。

豊田さんに対して「なんてひどいやつなんだ」という思いが生まれるたび。

「もう絶対別れる!」とか、なるたび。

 

みずすずを見ていて私の中に毎度 問いが生まれる。

 

どんなに私が「ひどいやつ!」って思っていても、人に対する好き嫌いがはっきりしている二人が、豊田さんのことは、好きなのだ。

たとえば、優しいことしか言ってないのに笑顔が曇ってる、なんて大人には、絶対自分から近づかない二人。

そんな二人と豊田さん。なぜか仲がいいのだ。すごく。

 二人は自然と「豊田」と呼び捨てにしている。

「豊田」は呼び捨てにされていることなんて何も気にしていない。

なんか友達みたいだなと思う。

 

そんな様子を見ていると、

「曇った眼で彼を見ているのは私…?」

と思わざるを得なくなる。

 

(ちくしょう案の定曇った眼で見ているのは私でした。

 過去のブログをご参照ください。

 「子は鎹(かすがい)」って、結婚してないパートナーにも有効説。)

naimachiaki.hatenadiary.jp

 

 

 

2年前に、みずきの卒業式にも参列してくれた Kuri Akitaya 。

彼女はかつて私が1ヶ月半も入院をした時に、みずすずと一緒に喫茶店で暮らしていてくれたことがある。

 

ご飯を作ってくれたり遊園地に一緒に行ったり、面倒を見てくれていたというのもあるけど、それ以上に三人がわきゃわきゃ一緒に遊んでいるのを見ていると、「なんか三人姉妹みたいだな」と思える瞬間が結構ある。

 

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二度目の卒業式参列に、「みずすず(の卒業式)コンプリートまじ嬉しい!」

って言ってて、痛烈に愉快だった。

 

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私の入院中に、子ども達の不登校をめぐって、喧嘩をしたこともあるKuriと私の母。実の母娘か。笑

 

 

 そして言わずもがな私の母。

私の着物やすずの袴を はるばる千葉県の実家から江ノ島の着付けのお店まで運んでくれたり、参列する全員と子どもたちのためにご飯を大量に用意してくれたり。

大活躍してくれた。

 

「私は写真には映らないでいいから💦」

なんて言いながらも、この愛おしき笑顔。

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もう愛おしくて、このままルーブルに飾りたくなる。

 

 

 

また、Kuriとは別の時期に、みずすずと3週間近く、喫茶店で暮らしたことのあるちーちゃん。(フォトグラファーのChiaki Toyozumi)

 

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最近は写真を撮られるのが嫌いな思春期(?)すずさん。「ちーちゃんなら撮ってもらうのOKだよ!」と快諾。難しい年頃の女子に、そう言わせてしまうくらいの魅力を持っているのが、ちーちゃんである。

 

 

ちーちゃんは、

 

「すずぴの卒業式、行きたい…!!!」

「すずぴの今の美しさを捉えたい!!」

 

って、写真家としても、すずと近しい大人としても、参列を望んでくれた。

 

参列するメンバーのことも知らせたら、

「絶対いい写真が撮れすぎる!!」

卒業式前から、感動していた。

 

 

 

参列するメンバー。

この中には実は、10年以上前に離婚した元旦那さんがいる。 

 

 

一ヶ月ほど前、すずに、

「卒業式、誰に来てもらいたい?」

問うと

 

「今の家族と、とと(元旦那さん)」

 

と答えた。

 

正直なところ、雑念多き私は複雑な想いになった。

 

私からすれば、いわゆる「イマカレ」と「元彼」、しかも初対面の二人を、いきなり同じ場所に呼ぶってこと。しっかりと、ざわついた。

 

 

でも、すぐに思い直した。

鈴にとっては二人とも、等しく身近で、大好きな大人たちだ。

「二人とも呼びたい」って堂々と、さらっと言える素直さ、プレーンさがアンサーだ。

 

 

で、こんな画が実現したのだった。

 

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これぞまさに、お父さんバンクでもお馴染みの、子どもの行事に大人が大勢押しかける「よってたかってシリーズ」ですね(笑)

 

すずの大好きな大人たち、すずのことが大好きな大人たちが集まった、「よってたかって卒業式!」だ。

 

嬉しくなって、一緒にお父さんバンクを作ったカヤノ氏にこの写真を送りつけたら

「あやこさん(母)がまじいい」

 とコメント。だろう?笑

 

 

 

6人が見守る中、卒業式の練習にも参加していないすずは、臆する様子もなく、凛とした姿で、マイクに向かって夢を語り、卒業証書を受け取った。

本人曰く、めちゃくちゃ緊張していたらしいけど、それにしたって随分 堂々としていた。

 

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人間は誰もがすでに完璧であって、それでいて永遠に発展途上なんだと思う。

その前提をもった上で話すと、すずがすでに、すっかり、一人の人間として確立しているなあと痛感しては感嘆する日々だ。

だから、卒業式を迎えて「大きくなったなあ」とか「立派になったなあ」といった改めての感慨はなかった。

 

ただ

「かわいいいいいいいいい!!!😍😍😍」

「美しいいいいいいいい!!!!😭😭😭」

 とかは、親ばか全開で連呼せずにいられなかった。笑

 

 

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ちーちゃんは、写真を通して人の繋がりを思い出させてくれる。

みんなの中の光を写し出す。そんな写真を撮る。

出来上がった写真や動画を見せてもらったら、

 

「ああ、出会ったり別れたり、いろいろあるけどさ。

 元をたどれば、みんなみんな、愛で繋がってんだな。。」

 

そんなことをシンプルに、だけど強く感じさせてくれた。

しみじみと、笑みが零れた。

 

 

 

無事卒業式を終えた帰り道、言葉数少なに、元旦那さんが私に話してくれた。

 

「みずきとすずはほんとうに幸せ者だね。たくさん愛されてるね。

ありがとう。引き続きよろしくね。」

 

彼だって、いろんな想いがあったと思う。

そんな中で、彼が伝えてくれた言葉が、なんだかひどく沁みた。

 

 

元旦那さんと離れてから10年以上。

 

大変じゃなかった、と言ったら嘘になる。

 

いくらでも深刻になれるトピックを自分が抱えていることは知っていた。

そんな中で、家庭のなかに少しでも楽しさを生み出したかった。

 

結果的には自分が「シングルマザー」だなんてこと、思い出してる余地もないくらい、子どもたちと、周りの大人たちと、楽しく生きさせてもらってきた。

「私が楽しく生きていること」は、私が子どもたちに一番に見せたい唯一の背中で、私が一番果たしたい、親としての責任だった。

 

ひとりで子どもたちを育てていくと決めてからの日々の、試行錯誤の全部に、元旦那さんにまるっと花マルもらえたみたいな気がして。

言葉にできない感情で胸が満たされて、元旦那さんを駅まで見送った帰り道、一人でまた零れてしまった。

 

 

ああ、なんかつくづく、人生はドラマだな。

でこぼこのごちゃまぜで、でも全部全部、それでよかった。

これからも、何があっても大丈夫。

これからも、起こることの全部を味わって、生きていくんだなあ。

 

 

2019年 3月19日。

最高に美しい卒業式だった。

 

 中学からは美術部に入って、学校に行く!と言っているすずさん。

思い切り、思う存分、どんなカタチでもいいから、楽しんで生き続けてほしいと願ってやまない。

 

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これからの展開も、大人たち総出で(笑)、楽しみにしてるよ。

 

2019.3.19 すず卒業式Movie by @chiaki100410