On the way always

日々の記録と、思うこと徒然。自分のために綴ってます。

虹の起点

まだみんなが寝静まってる時間に、街の中で動き出しているのはパン屋さんと新聞屋さんと、あとはうちくらいのものじゃないだろうか。

 

言ってみれば至極生産性のないことをしているのかもしれない。
日の出と同時に開店する喫茶店

 

誰も来なくてもいいから、開いてみよう。

そして意味なんて、成功させることなんて考えなくていいから、ただ続けてみよう。

だって素敵じゃない。
誰もがまだ眠っている街のどこかで、ひっそりと、開店してる喫茶店がある。

そんな物語を、自分たちの手で始められるなんて。

 

https://www.instagram.com/p/BNFzgTDDgLI/

 

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実際には、開店すれば必ず、どこかで、なにかしらで、この喫茶店を見つけてくれた人が、毎回、訪れてくださる。

 

今日の開店に至っては、7時を回るころ、ほぼ全ての席が埋まった。椅子だけじゃなく、畳の上や縁側に座って珈琲や会話を楽しんでいる人たちで喫茶店は溢れ、その光景を朝の眩しい光が包んでいた。

 

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開店時刻ぴったりを目指して、だんだん明るくなる空の変化をたのしみながら、遠方から車を走らせてきてくれるお客さんもいる。

 

県外から、高速を飛ばしてきてくださった方もいた。「だって素敵じゃないですか」ただそれだけの理由で。

 

「こどもがまだ寝てるうちに、一杯、美味しい珈琲をゆっくり、のみたくて」

そんなふうに言って一人で来られる近所のお母さんたちもいる。

 

夜明け前に家を出て鎌倉から歩いてきたよ、なんて友人も。

 

 

 

逆に、開店から2時間近く、誰も訪れないこともある。

 

誰かが訪れてくれるととても嬉しい。

見つけてくれてありがとう、と。

朝のこの特別な空気を、本当なら誰もいないはずの喫茶店を、一緒に体感できる人がいることのありがたさを思う。珈琲台の向こうで笑む。

 

だけど、誰も訪れない時間もまたいい。

清涼な空気がいよいよ  しんとしたまま空間を静かに満たしている喫茶店の中で。

やまぶしさんが、豆を手挽きして、ネルドリップで珈琲をぽたぽたと淹れる音がいよいよ響く。はい、と渡されたコーヒーカップをゆっくり、一口ずつ口に運びながら、その深い甘みを、朝の音の中で味わう。

 

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昼間は往来の多い表通りからしきりに聴こえるトラックやバイクの音も、早朝だけは、ほんの時折聴こえるだけだ。

代わりによく聴こえるのは、風の音。葉擦れの音。鳥の鳴く声。

それらが耳に自然に届くのを妨げないように、BGMはオフのまま開店時間はしんしんと過ぎていく。

 

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このカフェを思い立ってからもうすぐ1ヶ月。

 

「早起きなんて、絶対に苦手。絶対に無理。」

以前はそう思っていた。

 

だけどこのカフェを思いついた時に胸にあったもの。それは、

 

「日の出前の早起き = 自分にとっての超非日常」に飛び込むワクワク感と、

 

「ひとまず思いついちゃったからはじめてみて、大変だったらやめたらいっか」という妙な抜け具合と、

 

「日の出と同時に開店する喫茶店だなんて素敵すぎる…!誰ですかーそんな素敵なこと思いついたのは!!!おお!私らか!笑」

 

という、ときめきや嬉しさだった。笑

 

うん、やっぱり、何をするにも軽やかに、そして心身がときめくことをしたいんだな私は。

 

https://www.instagram.com/p/Bi_2_3olVfI/

日の出やまぶし珈琲店。本日満員御礼🌅美しい朝の空間を、楽しい会話を、美味しい珈琲を。共有してくださった皆みなさま、ありがとうございました!面白かったのが、今日は市子路さんのアーシングイベントとのコラボ開店だったのだけど、イベントに行く予定のない人も、前の公園で裸足になってたっぷり日光浴したり、芝生の上でごろごろ横になったりしていたこと。セルフでアーシングしてた笑閉店後、彩花氏とパンを齧りながら駅まで歩く。可愛すぎたのでぱしゃり。なんとも清々しい晴天、青天だった!

 

 

 

日の出カフェ、いざ始めてみて、初めて知ったこと。それは、5月の江の島の日の出時刻が4時半頃だということ。夏至に向かって、どんどん早くなり、最後には4時台前半になるということ。

 

そして絶対苦手だと思っていた日々の早起きが、不思議と苦痛に感じられないという驚きの発見もあった。

むしろ、相対的にみて一日の流れの心地よさは日々増してきている感が強い。

 

身体が軽い。日中は快活に元気。そして昼頃に一度、眠気がくるタイミングがあるので抗わずに寝る。深くて短い昼寝を済ませると、頭と身体はひどくスッキリして、また活動が始まる。そう、そして、そんな風に過ごす一日はとても濃くて、長い。

 

そして夜が近づくにつれてふわあと、なんとも心地のよい眠気が訪れてくれる。

そういえば昔、不眠症だった時期があった。もう、なんだか化石化した過去みたいに思える。

 

人間も自然の一部。

ならば、自然の流れとともに動く。太陽が沈んだら眠り、太陽が上り自然界が動き出すと同時に人間も動き出す。そんなことがほんとうは、生物としての人間にとっては、とてもとても、自然なことなのかもしれない。

 

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言ってみれば至極生産性のないことを、しているのかもしれない。

 

たくさんのものを捨てた代わりにここに残ったものは、多分、ひっそりと、だけど必ず毎朝、地球に訪れ続けている、ただの朝。そしてただの、私たち。

 

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「わかってますか。これまでの人生の中で、今が一番幸せです。」

 

昨晩、やまぶしさんが、眠る前に呟いた。

 

今の私にとっての何よりの幸せは、このどこまでも静かな場所、そして遠くのどこかではない、今いる場所で。今ここで。

一緒に喜びを共有できる人たちが、いてくれることかもしれない。

https://www.instagram.com/p/Bitzn0ZlOFQ/