On the way always

日々の記録と、思うこと徒然。自分のために綴ってます。

うたたねカフェのこと。

きっと生きているうちは動き続けることが人間の宿命だから。
ときに意識的にそれを限りなく全オフにしてあげること。止めてあげること。

それはもしかしたら、「自分にとても優しくする方法のひとつ」、とも言えるのかもしれない。


---

 

9月13日。うたたねカフェ。 はじめての開店日。

f:id:Naima_c:20170917154250j:image 

 

 

「自分の声は眠くなる声らしいから、それを活かして読み聞かせをしたりして、お昼寝ができるカフェをラムピリカで開いてみたい」

 

そんな提案をやよいさんからもらったのは8月のまだ暑い季節。

 

持って生まれた特性を活かしてみたいというやよいさんの動機もとてもいいなと思ったし、なにより「やったことないからやってみよう」「あらゆる知恵を絞って、どこまでも『リラックス』を追求してみたら一体どこまでいけるんだろう」わたしの中でそんな、至極シンプルな興味がうまれた。

 


打合せではスタッフのみんなからあらゆるアイデアが発せられた。

電磁波ゼロをめざそうとか、ブレーカー落としてみようとか、室内に木を置いてみようとか、お香やアロマを焚こうとか、音はほとんど無しにしてみてたまにチベットシンバルやシンギングボールを鳴らす程度にしてみようとか、小腹が空いたらすぐお菓子や軽食をつまめたらいいよねとか、私たちが率先して誰よりもくつろごう、漫画や本を好きなだけごろごろしながら読みたいよね、とかとか。

 

なんでもやってみようと思った。「よさそう」と感じたことはまずやってみて、どうなるのか見てみよう。安心して失敗しようと思った。

 

スタッフは「サービスする側」に徹するのではなくて、何よりも自分たちがくつろいでいることを優先させてみようということになった。

多分、「サービスを受ける側」と「サービスする側」に分かれている間はそこに「隔り」や「緊張感」のようなものが生まれやすくなる。

それよりも、スタッフのリラックス具合に「つられて」お客さんもゆるんじゃう。これこそ最高のリラクゼーションじゃないのかなと、わたしはどこかで信じているところがある。


でもこれ結構難しいことのような気もする。お客さんがお金を払う以上どうしても「対価に見合ったサービスを」というようなことを相互に考えてしまうものだから。

だけど難しいことのようでいて、肚さえ決めてしまえば(たとえ何かを間違えてしまっても、お客さんから怒られてしまうようなことが起こったりしても、最終的には全部全部大丈夫!と決めてしまえば)案外簡単なことなのかもしれない。


スタッフメンバーのみんなが、そんな、「言ってみたら常識はずれ」な考え方を共有してくれた。そのおかげもあってか、オープン当日はラムピリカ始まって以来最高、これ以上なかったのではと思えるほどのくつろぎ時空間が作り出されてしまった。もうとにかく、至福が過ぎてしまった。「このカフェ最高だ。。。一緒に開いてくれたみんなまじでまじでありがとう・・・」開店中に何度思ったか(実際口に出してつぶやいたか)わからない。

 

まずブレーカーを落とすことのインパクトがすごかった。すべての電気経路を断ち切ってみると、どんなに静かな深夜でも聞こえる冷蔵庫の冷却音すら聞こえない。なにかがほんとうに空間から「落ちた」「抜けた」感があった。静けさの質が変わった。
かわりに聞こえるようになったのは、風の音。近くに虫の声。遠くに鳥の声。喫茶店の前を歩く人たちの足音。下校中の中学生たちの笑い声。空間を共有している人たちの寝息、衣摺れの音…そんなものが耳に時折届くようになった。

 

 

カフェの入り口では、スタッフのものも含め全ての携帯電話を籠の中に回収した。


「今日はネット断食する!」などと決意しても、一人で過ごしているとふとしたときについつい携帯電話を手にとってしまうものだけど。
一切電子機器を使えない状態を、みんなと協力して一緒に作り出すことは無理のない自然な抑止力を生んでくれていた。

携帯が使えないということは、極端に選択肢が減ることだということを知った。

わからないことがあるとすぐにgoogle開きたくなるし、ちょっと暇だなとおもうとSNSを開きたくなるし、いい写真撮れそうだなとおもうとInstagramを開くのがわたしの日常だけど。

それが一切できないとなると、もう情報は強制的にシャットアウト。目は、脳は、休まることを余儀なくされる。この体験は、ほんとうに素晴らしかった。

 

開店前に作って、みんなの手の届きやすい位置に置いたハーブティーヴィーガンチョコレートトリュフや、みんなで握ったたくさんのおにぎりもとてもいい働きをしてくれていた。

日常であれば、お腹が空いたときにはまず台所に行って、食材切って、調理して、お皿に盛って、、、などなど手間がかかるものだけど。

事前の準備のおかげで、小腹がすいたら都度手を伸ばすだけで簡単に空腹を満たすことができる。

 

ほんのりお香の香りや、ホワイトセージの爽やかな煙も、ほどよく眠気を誘ってくれた。

 

f:id:Naima_c:20170917160143j:image

 

やよいさんの読み聞かせは期待通りだった。読み慣れた大好きな絵本が、いつも以上のやわらかさ、ゆったりさで言葉を運んでくれる。目をつむったまま静かに聞いた。

 

ゆいぴょすのハンドマッサージは、ただ気持ちよいだけじゃない、人をいたわる気持ち、それでいてまっすぐに強くて優しい気質のようなものが伝わってきて。

 

カフェには実は、「率先して眠る眠り姫」なる立ち位置のスタッフもいて、その役割を見事にこなしてくれたのは「丘の上のお嬢様」ことまゆみちゃん。普段から物腰が柔らかくて上品な彼女が、ソファの上でうたた寝したり寛いでいるだけで、美しさにため息が出た。

 

こどもみたいに両腕ばんざいして眠っちゃってるお客さんもいれば、次から次へと漫画を読んでは静かに感動したり寝落ちしたりを幸せそうに繰り返すお客さんもいれば、素敵なネグリジェで優雅にくつろぐお客さんも。

 

 

各々自由にリラックスして、好きに過ごしてくれているみんなのおかげで安心感は一層強くなって、心はすっかりほどけてしまった。

 

私はリラックスしすぎて、ありがたすぎて。カフェ前々日にすごく嫌な気持ちになる報せを聞いてハートブレイク気味だったのもあってか、ちょっと泣きそうになってしまった。(私の涙軽いな!もうちょっと我慢しような!)

 

深くてやさしくて、安心感に満ち溢れたまどろみがそこにはあった。気づくと何度も眠りに落ちていた。

そして日中たくさん眠ったのに、不思議とその日の夜もぐっすりと眠れた。深い深い安眠だった。昼間のリラックス感が続いていたんじゃないかとおもう。

 

f:id:Naima_c:20170917160318j:image

開店中は写真が撮れなかったので、こちらは閉店後のもの。閉店後でもこの雰囲気。

 

 

参加費が5000円以上の自由料金ということで、スタッフのみんなと話し合うなかで若干高めかなという心配も浮かんできたりしたのだけど。

 お客さんのうちのひとりとなってくれたちーちゃんは、「全然高くないとおもう。安くしてお客さんがたくさんきすぎてしまってもこのカフェの質が落ちてしまうとおもうし、これだけの内容だったら1万円でもいいとおもう」
そんな、最高に嬉しい言葉をもらった。

 

f:id:Naima_c:20170917160343j:image

 

次回開催日は早々に決まった。10月25日。いまから楽しみで仕方がない。

 

f:id:Naima_c:20170917160359j:image 

一緒にこの感じ、体感してみたいなってひとがいたら、お仕事休んでぜひふらっと遊びにきてね(*´꒳`*)

 

 

最後におまけ。カフェのロゴ原案。

ある日の明け方4時頃。急に目覚めたと思ったら浮かんだイメージを大急ぎで、寝起きのぼやっとした頭で一気に描きだした。
f:id:Naima_c:20170917154207j:image

猫耳つけたらかわいいかも!」とやよいさん。そこから発展しての、

 

f:id:Naima_c:20170917154456p:image


色も少しつけて、スタバで完成したこちらが公式?ロゴ。全制作時間2時間弱(笑)

 

f:id:Naima_c:20170917154250j:image

 

手間はかけてないけど、可愛くできたので気に入ってる。デザイン画描くとか、ラムピリカ開店のときのロゴ作成以来。楽しかった!

 

全然、プロじゃないけどさ。

思いついたらなんでもやったれ、といよいよ思う今日この頃です。