On the way always

日々の記録と、思うこと徒然。自分のために綴ってます。

記憶のこと

ここのところ、身の回りの様々なものが入れ替わりを見せている。

 

先日喫茶店の換気扇設備が突然壊れ、総入れ替えとなった。店内の畳の張り替えも今週から来週にかけて決まった。なんと屋根の張り替えも決まったらしい。
喫茶店前の鉢植えは、園芸好きの隣人によってどんどん美しい花々へと、季節の花々へと入れ替えが進んでいる。最近古い服をまた大量に捨てた。アナログ感が好きだったLPレコードも、プレイヤーごと処分を決めた。


壁の色を塗り変えたい。玄関の色も塗り替えたい。
このまま進むと、喫茶店の雰囲気はガラリとリニューアルされそう。

 

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今日、唐突に娘に
「 『昨日のことのように思い出せること』って、ママは何かある?」
と、聞かれて、うーんとしばらく考えて、
「昨日のことかなぁ…」
と答えたら笑われた。だって本当に「昨日のことだな」と思ったんだもの…

 

「普通だとさぁ、『あなたが生まれた日が昨日のことのように思い出されるわ』とかいう風に使われるもんなんだよ」


と突っ込まれ、なるほどと答えたら


「まぁ、今を思いっきり生きてるってことなんでしょうなぁ」 


と笑いながらつけ加えられる。

 

娘よ、君はずいぶんかっこいいこと言うねぇ。
そして普通じゃなくてごめんなさいね。(?)
(そんなに早熟?なこと言えるようになったのも「普通」じゃない私の近くで育ったおかげだね、ということにしていただき(?)ご勘弁を!)

 

「昨日のことのように思い出される」って、よく使われる言葉だけど、随分使い古された表現のような気がする。

どんなに印象深い出来事だったとしても、本当に「昨日のことのように思える出来事」なんて、あるのかな。どんなに鮮明に覚えていることでも、昔のことは昔のことじゃないのかな。私の記憶力が良くないからそんな風に思うのかな。

 

 

そんなことを考えていた矢先に、面白い出来事が起こる。

 

タイに住む友人の何かの投稿で、マンゴーがシーズンを迎えたというものを読んだ。それを目にしたとき、何故かつきりと胸が動いた。次の瞬間、去年の6月後半、タイのパーイに滞在していた頃、現地で出会った人が話していた「もう少しでマンゴーのシーズンが終わるよ。」という台詞と、そのときのパーイの空気が、私の中で一瞬で蘇った。

熱帯のこもった空気。大きな風。強い日射し。湿った土気と渇いたアスファルト。思い出の数々。すべてが急速に動き始めてうねりをはじめて、嘘みたいに虹を見続けた日々の始まり。そのときの高揚感まで。

 

マンゴーの季節がいつかなんてことはもうとっくに忘れていたし、パーイの写真を見てもこんなにも鮮明に、そのときの空気感までも思い出すようなことはなかった。

一体何がどう私の体に刻まれていて、記憶の引き金を引くのか。人間の脳?身体?はほんとうに不思議で面白い。「昨日のように」どころじゃなく、「いま」に蘇る記憶なんてものもあるんだなと思った。

でもこんな記憶もいつかは、生きていく中でリニューアルされていくのかな…と考えて、いやきっと、全然違うと思った。

リニューアルされていくんじゃなくて、色んな色のフィルムが私の中に増えていくんだと思う。これからも。

フィルターを重ねていくみたいにして、少しずつ増えて、(増えなくてもいい、珠玉のものが、ほんの数枚でもいいのかもしれない)人生全体を見たときの彩りや輝きや深みが増していくんだろうな。そうだといいな。

 

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ここ3日ほど散々眠ったから、なのかどうだか、ようやく動き出したい気持ちが湧いてきた。本当によく眠った。ありがたい位に眠れた。さあまた始めようと思う。外に出てみようと思う。見たい未来に向かって、歩こう。