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On the way always

日々の記録と、思うこと徒然。自分のために綴ってます。

開く

ある‪人から親切を受けた。

でもその親切が、正直、あまり喜べる類のものじゃなかった。

このまま受け取ったら、わたしは、この親切を重荷として背負ってしまう。

そう思ったので、躊躇いながらもそのままの気持ちを、親切を差し出してくれた方に丁寧に話してみた。

勇気が必要だった。好意を無下にするかもしれないのだから。

でも、話すしかなかった。飲み込みたくないものを、美味しいふりして飲むような優しさは、わたしのなかでは哀しさを伴う。

 

お気持ちは本当に嬉しいのですが、受け取れそうにありません。なぜなら…

 

丁寧に素直に、気持ちを話してみた。

するとその方は

 

「そうですか。わかりました。」

 

と笑顔で言って、そしてその後初めて、その親切を差し出したいと思った理由を話してくださった。

 

それを聞いて初めて、その方の胸の内と、わたしとの間に、ひとつの同じ風が通ったのを感じた。

 

ああ、私は、この人の親切を受け取りたいという気持ちにそのとき、初めてなった。

 

そのあとは、その方と、心のうちの話を、尽きない話を、たくさんたくさんすることになる。世界が開いた。

 

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たとえ衝突が起こる可能性があったとしても、相手との間にズレがあるようなときでも、心を込めて、丁寧に本音だけを話していれば、世界は開くんだきっと。

 

開かないこともあるかもしれない。

不快だと言って相手が去ってしまうこともあるかもしれない。

無防備な自分がひどく傷つくこともあるかもしれない。

 

それでも、自分だけは開いている。

それは要するに、世界は開いているってことなんだろう。