On the way always

日々の記録と、思うこと徒然。自分のために綴ってます。

佐渡島

新しい陽の光の薄黄色が部屋の中を満たしていて目覚めた。

昨晩遅くに着いた佐渡島の海の、暗闇の中でもわかる透明を、温かい布団の中で思い出した。

寝間着のまま素潜り道具を掴んで玄関から表通りへと急ぐ。

猫撫で声の猫がついてくる。
ごめんねいまはと、まっすぐ目の前の海へと向かう。

水に足を浸した途端に小さな可愛い水海月が浮かんでいるものだから、一瞬躊躇う。

いやでも、と。海月を避けて、確信とともに、限りなくフラットな海面の下へと、全身を頭から滑り込ませる。

部屋で見た黄色は、やっぱりだ、どこまでもクリアな海のなかを目一杯に満たしていた。

ひときわ煌めきの強い光線の束が幾重にも、揺らめく青い藻の狭間に、無数の丸石の上に、色とりどりの小魚達の上に、とめどなくまっすぐに降り注いでいた。

シュノーケルを通る自分の息の音が聴こえる。
波の無い海の動きが静かに聴こえる。
魚達はなにも話さないけれど、目だけは時々合うような気がする。

全身の肌という肌、髪という髪が、さらさらとした海水に余すところなく覆われて包まれて、
ただ、静かで。
言葉では表しようがないのだけど、言うならば、

完璧なまでの安堵の感。

 

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